07 :「地下足袋」×「コーデュラ®ファブリック」による、機能的で美しいバッグ

「地下足袋」と「バッグ」のコラボレーション

日本の伝統的な履物の「地下足袋」は、バッグと同様に強度と使い心地の良さが求められる実用品で、独特の「足袋紺」と呼ばれる色がある。beruf baggageでは実用に耐える「機能」と、日本の伝統色である「美しい紺」の2つの要素を持ち合わせている点に着目し、自分たちらしい何か新しい試みにチャレンジしてみたいという想いから「足袋紺(たびこん)」という色を、beruf baggageの定番素材である「CORDURA®Fabric」を用いて表現し、新たなバッグを作ることになった。

足袋紺とコーデュラ®ファブリック、前例の無い染工過程

ブランド設立当初から10年に渡って使い続けてきた「コーデュラ®ファブリック(CORDURA®Fabric)」という機能的に優れた素材は、アメリカのINVISTA社が手掛けている生地で、バッグ製品の素材としては世界的なシェアを誇る。今回、足袋製造・地下足袋の染色において有名な場所、埼玉県行田市にある歴史ある染工所「行田染布」にて、コーデュラ®ファブリックを染める作業を行うことになった。今回のプロジェクトでは、INVISTA社による指定外の染工所で生地を染色するという前例のない染色工程を行なうため、実現にするにあたり各方面の協力を頂くことになった。このページで紹介している作業の写真は、大正5年創業の行田染布の歴史を感じられる工場母屋内の長年稼動している機械によって、最新の機能素材が足袋紺色として染められていく作業を撮影させていただいた。

足袋紺染めの魅力とは?

足袋紺染は、独特の柔らかい風合いと淡い色味が最大の魅力だ。染色前の「生機(きばた)」と呼ばれる生地は、コーデュラ®ファブリックが25%、残り75%がコットンという割合となり、足袋紺の染料によって染色されるのはコットンの部分のみ。すなわち、今回の足袋紺素材に独特の表情が生まれる理由は、この75%が染色されていることによるところが大きい。

この染料は、強度と耐久性が求められる地下足袋に使われているので、色落ちや日焼けしにくいという特性がある。さらにバッグの素材としての完成度を高めるために、表面に撥水加工・裏面に透湿防水機能を持った3レイヤー加工を施した。この最終工程によって、耐水厚20,000mm以上という機能が備わり、バッグ素材としては、外観と機能を兼ね備えた新しい素材が完成することになった。

▲コーデュラ®ファブリックの生機(きばた)を、地下足袋の生産において歴史のある街、埼玉県行田市にある染工所「行田染布」にて、「ジッカー」と呼ばれる染色機で染色作業が行われる。約90度に温度管理されたお湯と染料により、生成り色の生機が次第に染められていく。 ▶︎ジッカーに投入する前の足袋紺用の染料は、ほぼ真っ黒の状態。染色作業が終了し、乾燥作業を経ていくことで、淡い紺色を見せ始める。

ジッカーでの染色の後、余分な染料を落とすための洗い行程を経た生地を乾燥するための、かなり大掛かりな乾燥用機械。熱をかけられたローラーが幾重にも並び、ここに染色後の生地を通していくことで、乾燥及び生地を均一に整えていくことができる。

足袋紺を用いた、機能的で美しいバッグが完成

メイド・イン・ジャパンの生産背景をベースに活動しているブランドとして、今回、日本でしか出せない色にこだわり、“機能的で美しい”コーデュラ®ファブリック、すなわちberuf baggageオリジナルの「足袋紺」生地が完成した。これを用いて、2017シーズン「Comfort and Functional = CF」ラインから、新型のメッセンジャーバッグ(RUSH MESSENGER BAG NC)をリリースし、2017年の夏~秋頃には機能的なスリングバッグのリリースを予定(2017年1月現在は試作、テスト段階)。さらに足袋紺からスタートする伝統色シリーズに「墨黒(すみくろ)」が新たに加わる。欧米には無い独特の「黒」として日本では古くから親しみのあるこの色は、足袋紺と同じように柔らかく淡い色味が特徴だ。

地下足袋という日本の伝統的な履物の染色の技術と、バッグに求められる機能を備えたコーデュラ®ファブリックによるコラボレーションによって生まれた「足袋紺」の生地。しっとりと落ち着いた雰囲気をまといながらも、機能性も備えた素材となっている。実際の商品に直接触れて、その風合いを感じ取ってほしい。

行田染布で実際に染められた生地を用いて作られた、いわゆる“地下足袋”はこちら。同じく埼玉県行田市にある「きねや足袋」の商品。実用に耐える「機能」と、日本の伝統色である「美しい紺」は、地下足袋も「足袋紺」のバッグにも共通する点。

「足袋紺(たびこん)」から開始するberuf baggageの伝統色シリーズに、「墨黒(すみくろ)」も展開予定。どちらも染色後の最終工程にて表面に撥水加工、裏面に透湿防水機能を持った3レイヤー加工を施している。

「足袋紺」を用いたアイテムは、2017シーズンの「Comfort and Functional = CF」ラインから、メッセンジャーバッグの「brf-CF11-NC / RUSH MESSENGER BAG NC / 28,800円(税別)」をスタートに、2017年2月までに全6アイテムをラインナップ。「墨黒」シリーズも同様のアイテムで展開予定。

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